「チャコ!!ほら〜チャコが話が長いって言ってるよ!!」


チャコを撫でながら蓮に文句を言う私。


チャコとはこの前の野良犬こと。

ちなみに私が名付け親です。


「もうすぐ夏休みだ。夏休みと言えば海の学校だろう。次の追試でA級....最低でもB級が取れないようだったら海の学校には行かせない。」


無視。

私の言葉を無視して衝撃発言しましたよ、彼は。


海の学校→華王学園は一個の島の癖に学園全体は大きな塀で囲まれている為全く海が見えない。海の学校は年に一度学園の外に出て海で遊べる日なのだ。一泊二日で。


海の学校は華王学園のビックイベントの一つ。

なのにそれに参加出来ないって.....。


「いやいや!!生徒会役員がいないと困るでしょ!!?ねぇ?銀!!」


「あぁ!!オレらがいねーと海の学校は始まらねぇよ!!」


必死に、それはもう必死にやめてくれと蓮に訴える私たち。


マジでやめて欲しい。

本当に辛くなる。


「お前らがいなくても大丈夫だ。執行部がいるからな。」


「「......。」」


返す言葉がない。


追試まであと3日。

目標は最低B級。


勉強スタート☆