「うっうるせぇ...。いいから治せや。」


少し顔を赤くして私を睨む銀。


「あぁ、ごっごめん。ごめん。」


銀に謝ってから銀の音を聞く。


ふふっ。


「.......おい、集中しろや。顔、にやにやしてんぞ。」


「ごめん。思いだし笑い。」


私は銀に急かされて今度こそ銀の音を聞く。


聞こえる。

不協和音。


「整え。」


銀の不協和音は美しい旋律に変わって.....


「うーしっ!!全開!!」


うずくまってた銀は勢いよくジャンプして立った。

そして私に近づく。


何だか嫌な予感☆


「かーれーんー!!」


腕をブンブン振って私を睨む銀。


「ぎゃぁぁぁぁ!!アンタ加減出来ないんだから本気で私を殴ろうとしないでよ!!」



その後の私の苦労は言うまでもない。