強い想いを感じる言葉。
中等部校長は嬉しそうに笑った。
「華恋は幸せ者だ。華恋を君たちの側にいれるように仕向けて正解だった。」
蓮は何も言わずに中等部校長を見つめる。
驚かないのは薄々気づいていたからだ。
華恋のS級判定はヤラセだと。
「華恋には火竜が眠っているだろう?俺はずっと華恋や、華のために動いていたんだ。」
華の思いをくんで、校長にまで上りつめて華恋が生きやすい環境を作った。
来る日のために華恋の回りに優秀な生徒が集まるように華恋を無理矢理S級にした。
S級になれば生徒会に必ず入れて優秀な生徒が必ず華恋の側にいることになる。
「俺の選択は間違っていなかったな。君たちになら華恋を任せられる。」
中等部校長は満足そうに微笑み蓮を見つめる。