「あ、華恋ー。生クリームついてるよぉー。」
ペロッ
「光!!?」
急に光の声が聞こえたと思ったら右頬をぺろり。
光に舐められていた。
不意打ちは光でも驚く。
「アンタわねぇー。女の子にはみーんなこう接するんでしょ?この変態。」
呆れた私はため息をついて光を見つめる。
そもそも私の顔に生クリームがついてるとかあり得ない。
生クリームを泡立てているのは凛妃なのだから。
「妬きもち?大丈夫。一番は華恋だからぁ。」
「それ他の子にも言ってるんでしょ?」
私の肩に腕を回して「言ってないよぉ。」と嘆く光。
顔はニコニコ楽しそう。
「光、華恋から離れなよ?」
「えぇ、なんでぇ?」
凛妃と光は笑って見つめ合っている。
だが、目が笑っていない。
ギュッ
光が私をさらに引き寄せる。
うわー。
嫌だな、この空気。



