この学園は普通じゃない。〜いけめん☆すーぱーらいふ〜




「あ、華恋ー。生クリームついてるよぉー。」


ペロッ


「光!!?」


急に光の声が聞こえたと思ったら右頬をぺろり。

光に舐められていた。


不意打ちは光でも驚く。


「アンタわねぇー。女の子にはみーんなこう接するんでしょ?この変態。」


呆れた私はため息をついて光を見つめる。


そもそも私の顔に生クリームがついてるとかあり得ない。

生クリームを泡立てているのは凛妃なのだから。


「妬きもち?大丈夫。一番は華恋だからぁ。」


「それ他の子にも言ってるんでしょ?」


私の肩に腕を回して「言ってないよぉ。」と嘆く光。

顔はニコニコ楽しそう。


「光、華恋から離れなよ?」


「えぇ、なんでぇ?」


凛妃と光は笑って見つめ合っている。

だが、目が笑っていない。


ギュッ


光が私をさらに引き寄せる。


うわー。

嫌だな、この空気。