「.....っ。」
ここは調理室。
私、桃山 華恋は銀の姿を見て絶句していた。
「何見てんだよ?」
銀は意味がわからないと言う感じで華恋を見つめる。
海の学校再び。
銀が身に付けているエプロンは昔のアイドルみたいにヒラヒラの紐がついた銀色のやつ。
全くセンスの欠片もないやつだ。
「銀さぁー。この際言っちゃうんだけど.....。」
「凛妃!!」
凛妃が何を言おうとしているかわかった私は急いで凛妃の言葉を遮る。
「遠慮しなくていいと思うけどなぁ。だってどー見ても変......フフッ。」
「遠慮っていうか面倒なことは避けて起きたいの。怒った銀が暴れ出したらたまったもんじゃない。ここ半壊だよ?」
楽しそうに肩を揺らして銀を見つめる凛妃を見てため息をつく私。



