中等部校舎は崩れていく。


「華恋!!」


「行くな!!凛妃!!」


華恋のもとへ行こうとする凛妃の腕を掴む蓮。


「行くな?なんで!!?華恋を助けないと.....」


「あれは華恋の姿をした火竜だ。無闇に近づくのは危険だ。」


「.....っ。」


蓮の言う通りだった。


今の華恋は危険すぎる。


赤い炎を身にまとった華恋はその業火で華王学園を赤く染めていく。

逃げ惑う人々。


それは蓮が予知夢で見た光景と一緒だった。