私が見たのはお母さんの記憶。


胸が締め付けられる。


「はは、あはは。ついに溶けたね。封印が。」


昴先輩が楽しそうに私を見つめてる。


激しい業火が私を包む。

燃え上がる校舎。


「「「華恋!!」」」


みんなが熱そうに顔をしかめながら私に叫ぶ。


離れて。

逃げて。

私はもう、私じゃない。


ドーンッ


私の体は完全に火竜に支配されていた。

誰だろうと見境なしに攻撃を始める。