ああ、これで最後だ。 「華恋をよろしくね。」 私の体から力が抜けていく。 それと同時に完成される封印。 愛しい愛しい健太との子ども。 これからこの子は辛い想いをすることになる。 私が火竜を封印してしまったから。 ごめんね。 私は最後の力を振り絞って華恋の柔らかい頬に触れる。 「華!!」 「け、んた。」 力の入らない私の体を優しく抱き締める健太。