私も逃げなきゃ.....。

この子を、華恋を守らなきゃ.....。


だけど私の足は動かない。

だって....


「っ。」


火竜の側で他の生徒と一緒に戦う健太。

健太をおいて逃げられない。


たくさんの人が死んで行く。

赤い赤い炎に包まれて。


「華恋。お父さんを助けに行こっか。」


私は強く華恋を抱き締めて走りだした。