「それより火竜の話聞いたか?」
急に真剣な表情で喋り出す健太。
「え!!もしかして完成するとか!!?」
「そーなんだよ!!」
真剣な顔が一気に嬉しそうな顔に変わる。
火竜プロジェクト。
今、華王学園はエネルギー不足に悩んでいる。
そんなエネルギー不足を改善するために生まれたのが火竜プロジェクト。
莫大な火の能力を持つ火竜を作ってそれをエネルギー源にしようと言うものだ。
それを作るのに今日まで3年かかった。
みんな火竜の誕生を願っていた。
「火竜ができたら3人で遊びに行こうね!!」
「そーだな!!」
私は今、とても幸せだ。
愛する人の側で笑えること。
愛する人の子どもがいること。
本当に幸せだ。



