「華恋。」


グイッ


蓮が私の名前を呼んだと思ったら蓮に腕を引かれていた私。


隆也くんと私の間に距離ができる。


「はーい。失礼しまーす。」


間の抜けた声でそう言って私たちの間に立つ光。


「....。」


そんな二人の行動を黙って見つめてただ微笑むだけの隆也くん。


.....なんか空気重くない?


私たちの間に流れるのは重たい空気。

ピリピリした空気。


「お前がこっち側の人間じゃねぇーことくらいわかってんだよ。」


べーっと舌を出して親指で蓮を指差す銀。

蓮は無表情に隆也くんを見つめる。