「うーん。わかってるんだけどさ、守ってくれるんでしょ?」


だから私の側にみんながいてくれる。

みんながいてくれるなら安心だよ。


「先輩、それ反則です。」


「へ?」


私はただ普通に自分の気持ちを言っただけなのに隆也くんは私から目をそらして右斜め下を向いている。


何が反則なのだろうか?


「......?」


訳がわからず黙って隆也くんを見つめる私。


「フフッ。わかっていないならいいです。そこが先輩の可愛いとこですし。」


そんな私に顔をあげてにっこりと優しい笑みを浮かべる隆也くん。