「来るってまさか...」
ギュッ
凛妃はそう言って私の腕に抱きつく。
「ああ。昴先輩たちが華恋のもとに来るのを見た。学園の半分くらいの生徒を連れて。」
蓮の予知夢。
それは確実にあたる。
昴先輩は私の中にある火竜の復活を望んでいる。
莫大な力を手に入れるために。
「.....。」
何も感じないのに自分の中にそんな力があると思うと怖い。
「執行部に声をかけろ。あとの生徒は非難させるんだ。10分後、奴等は動き出す。」
ガタッ
蓮は大きな椅子から立って歩き出す。
「さーて。いっちょやってやりますか。」
どこか楽しそうに笑う銀。
「銀!!これは遊びじゃないんだからね!!」
「わかってるってぇー。」
私に注意されてもあまり態度を変えない銀。
そんな銀に叫ぶ私。
もう!!
絶対わかってないって!!



