記憶を見る感じ、昴先輩が敵だと言うことがわかった。
空白の3年。
暴走する火竜を封印された赤子。
その封印を解いて莫大な力を得ることが目的で....
ちょうど1年前。
私が見れるギリギリの記憶。
『赤子が誰かって?....知らないな。いくらS級の君からのお願いでもそれは教えれない。』
30代半ばくらいの男性が難しい顔でこちらを見てる。
『そー言われては困りますね。』
昴先輩が魅了の能力を使う。
『お前.....力っ。』
男はとろーんっとした瞳で必死に我を忘れまいとこちらを睨む。
『俺は手段を選ばないタイプなんで。』
楽しんでる。
昴先輩の楽しんでる感情が伝わってくる。
『で、誰なの?火竜が封印されたって言う赤子は?』
魅力の能力で昴先輩に魅了した男はあっさりと口を開く。
『現中等部校長と萩原華の娘......』



