私たちが出ていった後の生徒会室。


「お前が見えてない未来ってどういうことだよ?」


蓮は非常に能力が高く予知出来ない未来はないと言っても過言ではないほどよく見えている。

でもその蓮が見えなかったのだ。


銀は不思議でならなかった。


「わからない。でも見ようとすると何か強い力がそれを遮るんだ。」


真剣な表情で窓の外を見つめる蓮。

そして続けて口を開く。


「裏で必ず何か起きる。大きな何かが....。」


窓の外の木が何かを知らせるように大きく揺れる。

それは波乱の予兆のようで....


「もう一度寝てみる。おやすみ。」


蓮はそう言ってソファーに寝そべった。