「華恋ちゃんはどこまで知っているのかな?」
昴先輩が優しく私の頬を撫でる。
あれ....。
体がふわふわしてきて....。
自分の体じゃないみたい。
見てる景色にリアルさを感じない。
自分がまるでこの場に関係ない第三者になったみたいで。
「火竜について....。」
妖艶に微笑む昴先輩。
「あ....」
「華恋!!」
バンッ
勢いよく扉を開いたの光。
グイッ
そのまま私の腕を引いて昴先輩から私を離す。
「....行くよ。」
光は私の腕を引いて個室から離れた。
何も言わずに昴先輩は私たちを見ているだけだった。
にっこりと微笑んで。



