「その火竜を封印されたと思われる一人が中等部校長なんです。」
「.....。」
確かにうなずける話だ。
中等部校長は記憶と増加の能力者だった。
いや〜。
面白い話を聞いたなぁ。
「ありがとう。隆也くん。」
ガタッ
私は分厚い竜の辞書を持って勢いよく立つ。
「いいえ。先輩のお役にたちそうですか?」
「うん!!」
「それはよかった。」
隆也くんって本当に年下に見えない。
大人すぎじゃない?
「ありがとう!!」
私はもう一度隆也くんにお礼を言って歩き出した。
早く誰かに教えよう。
そしてこの分厚い辞書を片付けよう。



