母子受難のレビュー一覧
5.0
野いちごで久々にこう、よだつような作品を読めました。 11ページをさらっと流せるかと思えば、最後は踏み潰されましたね、見事に。
野いちごで久々にこう、よだつような作品を読めました。
11ページをさらっと流せるかと思えば、最後は踏み潰されましたね、見事に。
母が嫌いだ
下品
傲慢
わがまま
身勝手
世間知らず
自分のことしか考えてない
私は母のような人にはなりたくない
いや、私と母は違うんだ
違う人間なんだ
しかし、血と言うものは切っても切れない
どうすることもできない
足掻いてももがいても、母子と言う血は何にもならない
こんな母親にはなりたくないと必死であがく女性の物語。
でもラストで逃れられない母の陰に震える主人公に
とても人間臭さ
泥臭さを感じさせられました。
良作だと思います。
非常に高い文章力で描かれた物語。 ぐいぐい読んでしまいました。 温かい話しでは、ないけどリアルで何故か惹かれます。
非常に高い文章力で描かれた物語。
ぐいぐい読んでしまいました。
温かい話しでは、ないけどリアルで何故か惹かれます。
そんな短編。 読み終わった後に、分厚い小説を読み終えたかのような充足のため息が漏れました。 ラストは薄々予想できたのですが、その最後の1頁、最後の一文に読者の共感(あるいは、自分が「私」になったような感覚)を誘うために必要な言葉がすべて、前の10頁に仕込まれているのです。 素晴らしい筆力が秘められた作品だと思いました。 敢えて言うならば、 実話かと思えるほどに人物像や世界が作り込まれており、 この数十年に渡る家族の物語を短編にとどめてしまうのは勿体ない気がしました。 本来は長編作品に値する世界をダイジェストで見ているような、そんな感覚といったらいいでしょうか。 良質な作品に出会えた「充足」と、 もっと読んでいたかったという「渇望」。 両方味わえる作品です。 秋の夜長に、ゆっくりお読みください。
そんな短編。
読み終わった後に、分厚い小説を読み終えたかのような充足のため息が漏れました。
ラストは薄々予想できたのですが、その最後の1頁、最後の一文に読者の共感(あるいは、自分が「私」になったような感覚)を誘うために必要な言葉がすべて、前の10頁に仕込まれているのです。
素晴らしい筆力が秘められた作品だと思いました。
敢えて言うならば、
実話かと思えるほどに人物像や世界が作り込まれており、
この数十年に渡る家族の物語を短編にとどめてしまうのは勿体ない気がしました。
本来は長編作品に値する世界をダイジェストで見ているような、そんな感覚といったらいいでしょうか。
良質な作品に出会えた「充足」と、
もっと読んでいたかったという「渇望」。
両方味わえる作品です。
秋の夜長に、ゆっくりお読みください。
たった11ページの作品なのに非常に膨大な意味を持つ人間ドラマが隠れている。 何だか小説の始まり数ページを読んでいるかのようなそんな文学的な作品です。 野いちごではまず見ない作風です。 野いちごの王道な恋愛物に慣れすぎて飽きてしまった人に読んで欲しいですね。
たった11ページの作品なのに非常に膨大な意味を持つ人間ドラマが隠れている。
何だか小説の始まり数ページを読んでいるかのようなそんな文学的な作品です。
野いちごではまず見ない作風です。
野いちごの王道な恋愛物に慣れすぎて飽きてしまった人に読んで欲しいですね。
産み、育ててくれた『母』という存在は、その過程がどれだけ残酷でも非道でも、『母』という揺るがぬ存在であり続けるのだろうか。 どれだけ疎んじても、憎んでも、体に、魂にべったりとしみ込んだ存在は、嫌いにはなれても、忘れることも、無関心になることもできないのではないか、と私は思う。 『母子』という関係性について考えさせられた良作でした。 できれば、兄の視点からも読んでみたかったと思います。 良い作品に出会えてうれしいです。ありがとうございました。
産み、育ててくれた『母』という存在は、その過程がどれだけ残酷でも非道でも、『母』という揺るがぬ存在であり続けるのだろうか。
どれだけ疎んじても、憎んでも、体に、魂にべったりとしみ込んだ存在は、嫌いにはなれても、忘れることも、無関心になることもできないのではないか、と私は思う。
『母子』という関係性について考えさせられた良作でした。
できれば、兄の視点からも読んでみたかったと思います。
良い作品に出会えてうれしいです。ありがとうございました。
何故か気になりページを捲ると、丁寧で、主人公の性格を現しているかのような堅さや冷静さのある文章に一気に読んでしまいました。
母を嫌う主人公と、兄
主人公から語られる母の姿は確かにワガママで世間知らずで傲慢なオトナの子供の様で
子供達の母に対する思いも当然だろうと感じます。
けれど、これをどう締めるのだろう、綺麗に家族として終わるのか、もしくは惨めに終わるのか。
そのどちらもを裏切られる結末に、読後言葉は出て来ませんでした。
何も思っていなかったはずなのに。
彼女の人生に母はいないも同然だったのに。
これほどまでに嫌う、その日々は共に傍にいたからこそ抱くもの。
だからこそ、いつのまにか……。
とても魅力的な作品でした。
是非、ご一読を。
自意識過剰、自己中心的。
自身の価値を上げて、周りを見下し、そうして現実は自身の思い通りにならなければ気が済まない。
よくある人間心理。
ただ、なぜこんなことになったのかと考察した。
鏡の前、彼女はそれに気づいたかどうか。
孤独を知ったときにこそ、人は独りを嫌がるものだから。