けれど。 やっぱり自分は死んでいなかった。 「大丈夫ですか…!!」 焦った人のよさそうなバスの運転手は俺に声をかけてきた。 あんなデカイもので跳ねておいてよくそんなことが言えるな、と思いながら俺はごろんと体を動かす。 そしてはっとする。何かやっぱりおかしい…! 震えている体はさらに震えだした。 そして確認したくて自分の吐き出した血と傷口から溢れた血で濡れた手のひらを見た。 ケガをしたのは確かなのにー… ケガは"どこにもなかった"