「直……?」 先生はものすごく心配そうな顔をして私の腕に触れた。 私は、笑顔で答える。 「覚えてるから大丈夫だよ!!」 そう言って、大竹さんに先生の携帯番号とメアドを教えた。 ドキドキした。 自分に対して。 ほんの少し。 ほんの少しだけ成長することができた自分に、ドキドキしたんだ。 先生の妻として、5点くらいポイントアップしたかな。 へへ。