「先生、立ち合うんすか?」
要君は、私のお腹のエコー写真をまじまじと見つめながら言った。
「そのつもりだけど、授業中だったら難しいかもしれない」
自然分娩だったら、夜から朝が多いと聞くけど、どうなるかわからない。
先生が学校にいる時間だったら無理だもんね。
「先生なら、どうにかしちゃうでしょ?」
と真崎君が先生の肩を叩く。
「まあな。学校にももう話してるし、生徒も理解してくれるだろ」
口を大きく開けて先生は笑った。
知らなかった。
先生、そんなに真剣に考えてくれてたんだね。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…