いっぱいいっぱい泣いて、空を見上げた。 すがすがしい気持ちだった。 「そこ~!ちゃんと並べよ!」 大好きな人の大きな声が聞こえた。 先生をすぐに見つけられる。 昔から私の得意技。 先生がどこにいたって、すぐに見つけられるんだから。 白いジャージを着て、必死で頑張っている先生。 教師として、旦那さんとして、いつも本当にご苦労様。 “大好き和人” 心の中でそう呟いてから、私は立ち上がった。