「ねぇ、七緒ちゃんも呼んだら?」




子供が喜ぶ体育祭と聞いてからずっと考えていた。




七緒ちゃんも呼んだらどうかと。





「七緒?でも、アイツまだひとりで来れないし」




「ママも来たらいいんじゃない?」





先生は驚いた顔をした。



先生は、きっと、絶対に私と七緒ちゃんのママを会わせたくないと思う。



でも、私は平気。







「会っちゃったら辛いだろ?」




「大丈夫だよ~!私、先生の奥さんだもん」






強がりじゃない。


もう大丈夫なんだ。




長い時間がかかったけど、時間が解決してくれた。