「キャバクラにいた時、俺、直のことばっかり考えてたんだ。早く直に話したいってそればかり考えてた。俺の大学時代の話って、あんまりしたことなかったなって思ってさ」





「そうだね。うん。あんまり聞いたことなかったかもしれない。あのユニフォーム、昨日言えなかったんだけど、今度着てみて欲しいなぁ」






昨日はそんな余裕がなかった。




私らしくなかったね。







「コスプレかぁ?」




「似合うだろうなぁ」




「短パンが短すぎて恥ずかしいよ」






それから、先生は昨日の出来事を細かく全部話してくれた。




私は、奥さん失格だった。




先生は、大学時代に分かり合うことができなかった部員の人と、真剣に話ができたんだと言っていた。





今だから話せることがお互いにあって、その人と話したくて仕方なくキャバクラに行ったんだって。