昼休み。




豪太を待っている間に、先生にメールを送る。





【今日ちゃんと話そうね】と。







豪太が選んだお店は、あまりサラリーマンが集まらない感じのカフェだった。




少し歩いたところにあるそのお店は、とても落ち着いた雰囲気で、豪太の気遣いが嬉しかった。







「で、何があったの?」





向かい合わせで座る。




ひじをついた豪太が、心配そうに私を見つめる。




こうしてじっくり見てみるとやっぱり、豪太はかっこいいなぁ。






「あのね、男の人ってキャバクラとか好きなの?」





聞きたいことがいろいろあったのに、いきなりそんな質問からしてしまった。




キョトンとした豪太。





「何?旦那さんがキャバクラ行ったの?」






私はコクンと静かに頷いた。






「それで、ケンカしたの?」





「ケンカっていうか……私がひとりでスネてるだけなんだ。どうしてこんな性格なんだろう」





ため息をつく。