「ねぇ、麻菜。いつ式挙げる?」 「え?式!?」 秀ちゃんったら、帰って来て早々結婚式の話だなんて。 確かに秀ちゃんが東北に行くときにプロポーズされたけど。 「まあ、そんなに焦らなくてもいいか。これからはずっと一緒だからな」 「うん、わたしたちのペースでいこうよ」 「もう離さないから」 「うん、わたしだって離れないよ」 わたしたちのペースでこれからも。 ゆっくりと進んでいこう。