それからどうやって家に帰ってきたか分からない。


頭が真っ白になったまま、また街へと歩き出したわたし。

気が付いたらマンションの前に帰って来ていた。



マンションの外から見ると、わたしの家の隣。

秀ちゃんの部屋から明かりが漏れているのが分かった。



秀ちゃん、帰って来てるんだ。


二人の姿を見てから、しばらく動けなくて。

マンションの前に着いたのは、それから2時間も後だったから。

秀ちゃんが帰って来ていても不思議ではない。