目の合った翔ちゃんは、頬を染めて恥ずかしそうに俯いてしまった。 そしてまた……両頬を掴んで左右に引っ張ってる。 「翔ちゃん、何してるの?」 「ほーひへーほ、ひあへるはは」 「えぇ?さすがに何言ってるか分かんないよー」 昨日もしてた。あたしが妬いたって言ったら、突然。 美形を壊してまで、何をしようと……。 「……から」 「…え?」 小さくて、聞き逃しちゃった。 手を外した翔ちゃんは、顔が見えないくらいに俯いてる。 けど僅かに見える耳が、真っ赤で。何だかあたしまでドキドキしたんだ。