ーーーートントン… ーーーー…ウフフ、…。 階段を降りてくる足跡と梨香子の笑い声がリビングまでひびいた。 ーーーカチャ… 「春馬、玲菜部屋気に入ってくれたみたいよ」 「そうか、よかった」 「ありがとう、ございます…」 小さな小さな声で一生懸命お礼をいう玲菜 そんな玲菜をみて、春馬と梨香子は引き取ってよかったと顔を綻ばせる。 「さぁ、お昼ご飯にしましょうか。玲菜、手伝ってくれる?」 にっこりとわらって梨香子がそういった。