その点では川浪が再選された新民党代表戦や、もうすぐ執り行なわれる社自党代表戦などは低調だった。


 国民が望んでいる政治へと持っていくのに、一定の権力が必要らしい。


 そういったことは俺も分かっていたのだ。


 力がなければ政治など出来ない。


 当たり前のことだった。


 誰にでも分かるようなことである。


 単にそういった権謀術数に長けた政治家とほぼ一日中角突き合わせているのが、俺のような運転手だっただけで。


 永田町はこれから先、秋の臨時国会を見定め、解散総選挙も睨み、動き続けている。


 俺も書き入れ時だった。


 曲がりなりにも仕事というものがあるので。


 政治の世界は分からない。


 それを着々と裏で進めているのが、岩原だろう。