この政治家のお抱え運転手というのが、実に至難であると。


 朝から深夜までハンドルを握らなくても、一般企業なら午後五時半とか六時でも帰れるのだし、残業があっても午後八時ぐらいには家に帰り着いている。


 全然違うのだった。


 確かに報酬は下がると思うのだが……。


 ただ、こういったハードな仕事に向いてなかったといえばそれまでになる。


 それに俺も働き過ぎた。


 溜め込んでいた疲労を吐き出す必要がある。


 ここで挫折したとしても、細々と地味にやっていけばいい。


 そう思えれば、躊躇うことはまるでなかったのである。


 単に激務から外れるというだけで。


 もし藤井からも離れるとなれば、しばらくは職探しをすることになる。
 

 確かにきつい。