が……。


 それが奏功すれば、社自党政権は維持されるだろう。


 もちろん、何も出来なければ、選挙で負けるのは分かっていたのだが……。


 俺も長い仕事になるだろうと思っていた。


 これから藤井に仕え続けるにしても。


 だが、心の奥底で考えていたのは、もし藤井が俺に暇を出した場合、政治家のお抱え運転手は辞めるということである。


 そういった覚悟はあった。


 自分の磨いてきたスキルがあれば、そこら辺りにある自動車教習所などで働いてもいいからである。


 それが俺の意思だった。


 人生の選択でもある。


 職業という一点を取るにしても、だ。


 その夜、藤井を自宅に送り届けた後、まっすぐに自宅に帰った。