簡単に行き着かない。


 渋滞に巻き込まれることも多く、正午になっても、着かないことがある。


 もちろん藤井は秘書に対し、事前に店に予約の電話を入れさせてから、来店していた。


 ずっと車内でパソコンのキーを叩き続けている。


 俺も藤井の権力に対する執着心の強さを感じていた。


 何が何でも、政権与党の方に行きたいと思っているのだろう。


 だから社自党への復党も考えているのだった。


 まあ、それが功を奏するか命取りとなるかは分からなかったのだが……。


 裏切り者の誹りを受けたとしても、元々いた党に戻りたいらしい。


 やはり権力への執着というやつだった。


 小汚いと言えばその通りだったが……。


 追って岩原の裁判も始まる。


 二億円の事務所経費問題だ。