俺も本気で藤井から離れようと感じていた。


 これ以上、岩原を擁護し続けるのなら……。


 それにこのドライバーとしてのキャリアを生かせば、自分に合った適職が見つかると思えたのだし……。


 一月半ばの東京は冷え込む。


 晴れたり曇ったりの繰り返しだった。


 車にはずっと藤井が乗っていたので、いろんなことを考えながらも、ハンドルを握り続ける。


 今しばらくはこんな状態でもいいと思えていた。


 乗せている人間も、政治家の域には到底達してないと感じられたのだから……。