俺も気には掛けていた。


 仮に社自党がどんな悪法を審議して衆院で通し、野党が過半数を握る参院で否決されたとしても、衆院での差し戻し審議で再可決される。


 つまりどっちにしても、これから先は数の暴挙が行われるのだ。


 まあ、仕方のないことだったが……。


 次期国会で総理に指名される予定の福原が何をし出すか、見ものだった。


 憲法改正や景気対策に力を入れるにしても、果たして来夏の参院選後まで持つかどうか……。


 単に再度の政権交代が行われたというだけで……。


 政治がそう大きく変わることはないだろう。


 有権者も次は騙されない。


 大型の国政選挙で一つの党が連勝し続けるということはないのだから……。


 そして俺も週明けからまた岩原のお抱え運転手をすることになる。


 淡々とした日々が続くのは分かっていた。