「本当ですか?」


 ――ああ。俺も辛くも通った。社自党の対立候補が数千票差まで詰め寄ってきたからな。


「お苦しみがあったのですね?」


 ――そうだ。ただ、同志は大量に落選した。仕方ない。俺の力不足だった。


 岩原も電話越しに溜め息をついている。


 やはり有権者の風というのは恐ろしい。


 票が一方の党に大量に流れることがあるからだ。


 こういった国政選挙などでは。


 実際、川浪内閣の現職閣僚も数人が落選している。


 閣僚が落ちるなど普通じゃ考えられない。


 ただ、新民党はこれから先の大型選挙に向けて、組織の引き締めに掛かるものと思われる。


 岩原の新党はもっと厳しくなるだろう。