ねじれ国会は続くのである。


 岩原の率いる新党も各地で公認候補が敗れ、比例で復活当選を果たすなど、大敗した。


 俺も主が苦戦していたのは知っていたのだが、今回の選挙は社自党が一方的に勝っただけで、それ以上の事はないと思う。


 今度の参院選では必ず野党の方が議席を増やすであろうことは目に見えていた。


 主はまた俺を雇うだろうか……?


 選挙が終わってからほぼ一週間経ち、自宅にいたとき、スマホが鳴り出す。


 岩原からだった。


 俺も出ないわけにはいかないので、通話ボタンを押して出る。


「はい」


 ――ああ、堀原か?俺だ。


「あ、先生。選挙戦は大変お疲れ様でした」


 ――労いありがとう。……また君を雇いたい。お抱え運転手としてな。