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 電撃的な会見が終わってから二日後に、岩原を迎えに東京駅まで行った。


 午後六時に駅のタクシー乗り場から若干離れた場所で待っていると、岩原が歩いてくる。


「おう、堀原。すまんな」


「お疲れ様です」


「さっき藤井君から電話があった。屋島で食事を取ろうとな」


「お送りいたします」


 そう返し、アクセルを踏み込んで、ハンドルを切る。


 またパソコンを立ち上げ、いろいろとしているようだ。


 ずっとキーを叩き続けている。


 やはり同志議員たちのことが気になるのだろう。


 国民生活連合から次期衆院選や来年の参議院選挙に立候補する人間は明らかに危ない。


 落選覚悟で臨むだろう。