旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

「あ、でも味付けは完璧。お肉も火が通ってるし」



「マジか。俺、煮るしか出来ねぇから」



「……は?;;」



…なんじゃそりゃ。

煮るなら焼く・炒めるもしてくれよ!



「だから、俺は――…」



「ちーっす!アリス、言い忘れた事あった!」



「……出た、衛」



玄関から、私を呼ぶ声。

衛だと気付き、面倒ながら出る事にした。

恵央斗に聞かれたくないし、外に行こう。