旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

恵央斗は口を閉ざし、リビングのソファーに掛け直す。



「俺はデブが嫌いだ。お前を抱く事は一生ない」



「…貴方はやっと、本心を言ってくれましたね」



そして言われた本心は、頷けるけど、もうこの関係を終わらせたいと思える事だった。

反論もない私は、黙って鞄を持って立ち上がり、何も告げず、家路に着いた。



「私、何を落ち込む必要があるのよ…!」



信号待ちで止まると、落ち込む自分を見付けた。