旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

「悪いが、2人で話をさせて欲しい」



「恵央斗…」



「良かろう。話し合い、助け合いなさい。俺たちは、失礼するよ」



見送りを断られ、取り残された私たち。

沈黙が続き、今からでも離婚届にサインしそうな雰囲気。



「借金、いくらあったんだ」



「1000万。返済額は700万の筈だったのに利子が積み重なって。月に5万円、パパが払ってても減らない。ストレスが、病気にさせたのかもね」



衛があの明細を送って来なければ良かったのに。