旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

お義母さんの様子に、私も恵央斗も理解が出来ない。

とりあえず、コーヒーを人数分淹れて、恵央斗の隣に座った。

ダイニングテーブルの上に置いたマグカップから揺れる湯気を見つめる。



「どうして、中森君の事や幼稚園の事、知らせてくれなかったの?お邪魔しようとしたら、幼稚園はないし、中森君が居ないんだもの。救急車で運ばれたって聞いて、私たちはもう…っ」



「すみません…」



まさか、知られてしまうとは。