「当たり前だよ。沢井さんがまたマネージャーとして頑張れてたのは、アリスちゃんのお陰だと思ってる」



ホッとし、そして役立ててた事が嬉しくて、笑みと涙が同時に溢れた。



「うぉー、二刀流!」



「何に興奮してんだ」



私を見て騒ぐTAKUMAに、恵央斗は白けた目を向けた。

トレーナー席に置かれたティッシュを取ってくれた社長に頭を下げて、涙を拭く。

その時、「あっ!」と、指差された。