旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

すると、リビングから「居なくなった!?」という、TAKUMAの大声で叫ぶ声が聞こえた。



「どうしたのかしら…」


紀伊さんは腕の力を緩め、リビングの方に顔を向けた。

寝室とリビングの境にあるドアをゆっくりと開けたTAKUMAが、こちらの様子を窺う。



「恵央斗が…事務所で事情聴取を受ける予定が、逃げたって」



「“逃げた”?何で」



私と紀伊さんの頭にハテナの記号が浮かぶ。