旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

「巧真、今はそんな話は止して」



「覚悟も必要だって事だよ」



「…もし、何かあったなら、私は別れると思うよ。浮気なんて、堪えれない。乗り越えられない」



紀伊さんは、私の気持ちに理解を示すように、頷いてくれた。

TAKUMAも「そうだね…」と、自分から訊いといて寂しそうな声。

夫婦になるのは、1枚の紙で済んだ。

けど、離婚も同じ事。

何が“初恋”。

夫婦には、こんな脆い絆しかないなんて。