「俺に惚れようがお前の勝手だ。けど、テレビで言う事か?嘘を流して楽しいか?アリスの正体をバラす必要があったのか?」



「……」



「――何とか言えよッ!!」



何も答えないリサに、恵央斗は怒鳴る。

そんな恵央斗に、ニヤリとしたリサ。

その姿に、私も怒りを覚えた。



「そんなに怒らないで下さいよ。私は、才能に溢れたアリス先生を、みんなに教えてあげたんです」



…“才能”にね。

私には、嫉妬と思えた。