旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

「惚れられたんじゃない?」



「かもな。ライブ後まで、話した事なかったけど」



恵央斗はサングラス越しに私を見てから、高速のゲートを潜った。

恵央斗とリサの話を聞いたのは、確か茅先生。

未だにリサと親交があり、そんな話を聞いたとかで、私に報告してくれた。



「私を恨んでるのかもね」



「何で」



「あの子だけあまり褒めた事ない気がする」



出来て当たり前レベルで、上を目指さない彼女を、見て見ぬフリして居た。