旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】

「“それが”…?ユカが必死に頑張ってるの、先生には伝わらないんですかッ!?」



私の態度にムカついたのか、サクラは声をあらげた。

私は立ち上がり、「伝わってる」と言い、更に言葉を続けた。



「けどね、リハーサルはユカの為だけにあるんじゃない。庇っても何も変わらない」



「それでユカがやる気を無くしたら、責任を取れるんですか?」



優しく言っても、今のこの子には伝わらないみたい。