「荷物は運ぶから、貴方たちは自分たちの車で社宅に向かって」



「“社宅”?」



「そうよ。新しい家が見付かるまでは狭いけどそこに住みなさい。向こうで誰かが待機してる筈だから」



2人で何を話してたのか、何となくわかった。

地図を書いて貰いながらも、恵央斗の車の後ろをついて行く。

社宅とはそんな良いものじゃないと思ったけど、着けばこれまた高層マンション。

…どうなってるの、あの事務所;;