「わかったわ」と頷いた沢井さんは、どこかに連絡をしながら、私たちの寝室へと入って行った。

恵央斗は私の頭を撫で、私の部屋に入って行く。

2人で何をしてるのか気にしてると、暗い表情の芽衣子さんはソファーに座った。

私は割れた写真立てのガラスに埋もれるウエディング写真3枚を拾う。



「…私から、一言だけ良いですか…」



芽衣子さんを見ると、何も言わず、頷きもせずに私を見て来た。